ガイドブックといえば、宿・グルメ・歴史・観光・交通ルートなどたくさんの情報を網羅したものが一般的ですが、あえて情報を絞ったシンプルな旅行ガイドブックが人気を博しています。例えば、20代から30代の働く女性にターゲットを絞った「ことりっぷ」(昭文社発行)があります。こだわりを持って旅をする女性向けの内容で、2014年には累計販売数1,000万部を超え、多くの女性に支持されています。このようにターゲットを絞り、目的別に必要な情報を厳選してガイドブックを作成するのもおすすめです。
旅先においては、人それぞれいろいろな目的があるでしょう。旅の目的からガイドブックのテーマを厳選することができます。アイデアをいくつかご紹介します。
▪ 観光地めぐりのためのガイドブック
一般的なガイドブックはA4サイズですが、観光地での持ち歩きに便利なのは「ことりっぷ」のようなコンパクトサイズです。女性は旅先でのファッションに気を遣うので、持っていてかわいい、おしゃれなガイドブックに高いニーズがあります。
▪ おいしいグルメを食べ歩くためのガイドブック
旅行にグルメは欠かせないテーマですが、同じグルメでもリーズナブルなご当地グルメか、ちょっと贅沢に地元の高級食材を楽しむのかで、欲しい情報は違ってきます。おいしいグルメが楽しめるレストランやカフェを中心に、ルートや交通情報まで掲載してあると便利です。
▪ 一人旅のためのガイドブック
一人旅をテーマにしたガイドブックは、実はそれほど多くありません。初心者をターゲットにした旅行ガイドブックは、多くの人の背中を押すことになるでしょう。一人旅にあると便利な持ち物や、一人で泊まれる宿などの情報が役立ちます。
他にも、次のように様々なシーンに対応したガイドブックがあると、旅先でとても重宝します。
- ローカルな場所や穴場を教えるガイドブック
- のんびりと宿で過ごすためのガイドブック
- 歴史をたどる旅行のためのガイドブック
- 恋人と行く旅行のガイドブック
- 子ども連れで行く旅行のガイドブック
目的別にガイドブックを作成する際は、「読者が欲しい情報は何か」「旅に合ったテーマは何か」にポイントを置き、内容と構成を練りましょう。表紙や中身のデザインも、ターゲットの心に訴えかけるようなデザインを考えていくことが大切です。