地震報道で思ったこと
まずはじめに。
3月11日に発生しました東北関東大震災(東北地方太平洋沖地震)におきまして、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々、そのご家族・ご親戚のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
弊社の関係でも、何名かの知り合いが被災されましたが、ご家族の無事が確認されました。これからの復興が大変なことかとは思いますが、心を強く持たれ、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
今回の地震報道で思ったことがあります。
それは、被災地の惨状を伝える映像ばかりがどこの局でも流され、
かえって国民の不安感を増幅しているのではないか、ということでした
(テレビを観れるのは被災者ではなく、他地域にいる人ですから)。
被災者に関連した方々が知りたいのは、
ご家族、お知り合いの安否であり、
起こってしまったことの反復映像ではないのではないでしょうか。
電話や連絡が取れない中で、
せっかく避難所から中継し、しかも24時間報道しているのであれば、
避難所にいて無事な方々のお顔を紹介してあげることで、
安心する方々が相当数いるのではないかと思いました。
非常時に個人情報云々を言っている人も、いないでしょう。
惨状の映像を垂れ流しするならば、
もっと有効な情報伝達の手段として、
放送を利用できるのではないかと、一個人としては思いました。
いろいろ当初も合ったのか、一昨日辺りから、
一部のテレビ番組では、被災者を並ばせて顔を映すことをはじめていますが、
最初からそういうことをしていれば、もっと早くホッとした人も多いはずです。
こんなことを門外漢が言ったら生意気かもしれませんが、
マスコミという仕事に携わる人は、事実を知らせるだけでなく、
「いま、自分たちにできること」を
被災者とその関係者の立場になって考えることも大切なのでは、とちょっと思いました。(ひ)
2011/03/16