オトナのたしなみ、初体験
世間はクリスマス・イブですね。
世界中のサンタさんが、今日は大忙し。
やっぱり今年のプレゼントといえば妖怪ウォッチなのでしょうか。
ヨーデル、ヨーデル。
もしかして、朝起きて枕元にプレゼントがあるのも、妖怪のせい?
そんな私は妖怪…ではなくキノピーから、
歌舞伎のチケットをもらったので、
昨晩、人生初!歌舞伎を観劇してきました。
なんだか優雅だぞ。オトナの感じがするぞ。
でも、歌舞伎座って銀座にあるんだったよね…?
そういえば着物とか持って無いけど何着て行けば良いの?
古文は苦手じゃなかったけど、でもストーリーついていけるかな?
遠足の前日みたいに、とにかくそわそわ。
もらったチケットは、歌舞伎初心者にはあまりにも豪華過ぎる1階1列目。
普通の洋服だけど、ちょびっとだけおめかし。
素人でも楽しめる秘密道具「イヤホンガイド」も借りたし、
よしよし、準備万端。
萌葱色と柿色と黒の幕が開いて、お芝居のはじまりはじまり。
私が観劇したのは「雷神不動北山櫻」という
日本中で雨が降らなくなって、雨乞いをしてみたり、
元凶となっている悪者をやっつけたり、封印を解いたり、、、
といった勧善懲悪なお話。
(秘密道具「イヤホンガイド」のおかげで、ストーリーについていけました。)
登場人物の腹の内に隠された思惑で物語がどんどん進んでいくのだけれど、
それがきちんとした説明なしでもある程度わかってしまうのは、
「本音」と「建前」を使い分ける日本人ならではの感覚なのかな?と思いました。
ストーリーもわかりやすくてとても面白かったのですが、
やはり見所としては役者さんがとても豪華なのでした。
ミーハーなので、知っている人が出てくると、テンション上がってしまいますよねー。
幕が開けて目の前には片岡愛之助さん。おぉー。
あ!中村獅童さんも出てきた。
おふたりとも気迫がすごい。舞台に立つと、一気に空気が変わる。
わわ!尾上松也さんも出てる!
う…うるわしい…!美男子ってこういうことか、と。
坂東玉三郎さんも出てきたー!
ただただ、妖艶。
花道からだいぶ離れた席だったのだけれど、それでも視線の動きを感じる。
そしてこの演目で一人五役を演じるは、市川海老蔵さん。
もう、オーラが違う。
某海賊マンガで言うところの「覇気」ってやつでしょうか。
とにかく、素人でもわかるくらい、すごかった。
5役とも本当に同じ人が演じているの?と思うくらい個性が立っていて、
すっとぼけたスケベ陰陽師とか、女性に誘惑されてしまう上人を演じたかと思えば、
追いつめられた悪役として大立ち回りを披露したり、見栄を切ったり。
陳腐な表現だけど、とにかく、格好良かったのでした。
立ち回りも迫力満点。想像以上にアクロバットな要素があったことにびっくり。
衣装早変わりとか、舞台の仕掛けとかにも驚かされることばかり。
笑いどころもたくさんあって、なんというか茶目っ気を感じたのでした。
約4時間半。
素人がまったく退屈することなく、むしろハマって帰ってきました
オトナのたしなみ、初体験。
キノピーチケットありがとうございました!
(シ)
2014/12/24